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ボトックス注射のボツリヌス菌は大丈夫か

最近は、美容整形にボトックス注射を用いるエステやサロンが増えています。

ボトックスはボツリヌス菌を原料に作る薬品です。

ボツリヌス菌は毒素を産出する嫌気性桿菌で、有害な菌として有名ですから、不安を感じる人もいるかもしれません。

食中毒の原因になる菌としてボツリヌス菌の存在は広く知られています。

このボツリヌス菌を製剤化したものが美容整形に使われるボトックスです。

ボトックスは美容整形だけでなく、医薬品としても顔面麻痺やけいれん治療に使われています。

皮膚に注入するボトックスですから、危険が少なく安全と認められていなければなりません。

つまり、ボツリヌス菌の有害な成分はボトックスには含まれていません。

ボツリヌス菌毒素から作られたボトックスですが、危険性はないわけです。

食べ物にボツリヌス菌は混入していた場合、食べてしまった人は食中毒を引き起こします。

ボツリヌス菌の中毒を予防するには、十分な加熱処理が必要です。

ボツリヌス菌は熱に弱い菌なので、加熱した食品の中には存在しません。

ボツリヌス菌生物兵器への研究が危惧されるほど毒素が強い菌であり、少しでも体内に取り込まれると死に至らしめます。

ボツリヌス菌は私たち人間の食生活にとっては危険なものです。

とはいえ、ボトックスはボツリヌス菌とは全く違うものであり、その性質も用途も別物といえるでしょう。

ボトックスは、筋肉を麻痺させるという特長がある美容成分です。